概要
ネットワークモデルは、SVFベースモデルにEthernet、USBの各汎用高速シリアル通信機能を追加したものです。
高速汎用通信を使うことで、従来のアナログ信号やパルス信号によってモータを操作する方法から、
より柔軟かつ高度なリアルタイムデータ制御システムへと発展させることができます。
特長
・汎用通信規格
ローコスト、互換性、発展性があり、しかも保守が容易で安心です。
・多軸同期機能
汎用非同期通信でありながら、MOVO側でのバッファリングと軸間同期信号の組み合わせにより精密な軸間同期データ制御を提供します。
このため、多軸電子カムなど同期制御ではリアルタイムOSや通信の等時性を必ずしも必要としません。
・双方向通信
制御指令をデータで与え、現在座標値などの制御データをロギングすることができるので、
わざわざエンコーダ信号をホストコントローラへ配線する必要もありません。
・コマンド機能
MOVO自体に豊富なモーションコマンドを備えているので、ユーザプログラムの負担が軽く、
しかも信頼性の高いモーション制御を容易に実現することができます。
・ホストコントローラをソフトで代替
各種リアルタイムOSを使うことでフィードバック制御を構成する多軸モーションコントローラをソフトウエアで構成することが可能になります。
また、多軸モーション制御を容易にするAPI(アプリケーション プログラミング インタフェイス)も順次ご提供する計画です。
・APIプログラミング
APIを利用したプログラミングについてはネットワークAPIをご覧ください。
・PLCと連携したモーション制御
複雑なシステムでPLCの分担するシーケンスとMOVOの分担するモータ制御とを統合することができます。
PLCからMOVOに対してコマンドやステータスをリアルタイムで通信することにより制御が一元化されます。
モーション制御システムの比較
新しい汎用モーション制御システム
従来の汎用モーション制御システム